秋田県の世界遺産候補はストーンサークル!?
秋田県の世界遺産候補はストーンサークル!?
大湯環状列石
秋田県の世界遺産候補はストーンサークル!?
みなさん、こんにちは
旅行会社のたびぱるです
日本には2020年7月現在で23件の世界遺産があります。
世界文化遺産19件、世界自然遺産4件です。
近年は毎年のように世界遺産が登録されていますので、
当然のように7月に新しい世界遺産が誕生する気がしてしまいますが、
実はかなり時間をかけて準備を行い、
ユネスコやユネスコの現地調査団(ICOMOS,IUCN)の
厳しい審査を経て世界遺産に登録となります。
例年であれば、7月に世界遺産委員会が開催されて
新世界遺産が誕生となるわけですが、
今年はコロナの影響により延期(中止?)となっています
日本からは「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が推薦されていました。。。
今回、ご紹介する「大湯環状列石」は
2021年に「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界遺産委員会で審議予定ですが、
これもどうなるかは分からなくなってきました。
環状列石・ストーンサークルは馴染みのない言葉ですが、
「イギリスのストーンヘンジも環状列石・ストーンサークルのひとつ」
と言えばイメージしやすくなるでしょうか?
秋田県は日本の中でも多数のストーンサークルが見つかっている都道府県です
「万座」と「野中堂」の二つの環状列石が中心となり、
万座遺跡は直径46メートルと日本最大のストーンサークル(環状列石)です
環状列石の周りを取り囲むように、掘立柱建物跡、遺物廃棄域が同心円状に配置されています。
大湯環状列石で使われる石は7,000個以上になりますが、
そのの95%が「石英閃緑ひん岩」という「緑色に見える石です」
この石は約5km離れた川から運ばれてきました
少なく見積もって
7,000×0.95=6,650
6,650個の石を5km運ぶ
もちろん、小石ではないので、大変なことです。
大変なことが分かり切っているのに
なぜ緑色の石をわざわざ運んだのでしょう?
大湯環状列石には「組石」と呼ばれる石の配置が見られます
組石は集落の区画、標識、埋葬や信仰関連まで様々なカタチがありますが、
大湯環状列石の「組石」には死者が眠っていましたので、
埋葬・信仰に関わる組石と考えられます。
死者のために緑の石を大変な思いをして運んだ
これにはどんな思いがあったのでしょうか
機会があれば、実際に現地で見て・空気感を感じて
考えてみたいものです